色紙

本日浪速はよき天気でありましたな。薄着で過ごせたのではございませんか？武将様はかなりの薄着で一日過ごしました。本日ゴエ爺はほぼ裸で一日を過ごしました。夕方過ぎから震えながら着物を羽織っておりました。

皆々様いかがお過ごしでありまするかな？

最近瓦版に一通のお便りが。十代の殿方からのお便りでありました。中身は簡単。武将様の名前の入った色紙が欲しいとの事。そしてご丁寧に住所が記されておった。そう、この住所に色紙を送って欲しいと。もちろん色紙もなければ

色紙が入る封筒もない。切手もない。ただ色紙を送ってくれ、と。ん？んんん？

読み進めていくと、話は急展開。その殿方は数年前から体調を崩し城から数ヶ月外に出ておらんとの事。舞台を見に行きたいが、なかなか行けない状況。なもんで色紙が欲しいとの事。

ん？と思う事は多々あったが、この内容が本当なら何とかしてあげたい。もちろん浪速に来る事もできないじゃろうし色紙を買いに行くこともできないじゃろうと。

数日悩んだ結果、武将様は城下町へ行きまして色紙、その色紙が入る封筒、切手を購入しまして城へ戻って参りました。宛名を書けば売りに出されることもないだろう。名前の横に少し絵でも添えようか、と。そう考えておるとまた瓦版に一通のお便りが。それは以前送ってくれた殿方では無く違う者からのお便り。中身を見てびっくり。以前頂いた内容と全く同じ内容のお便り。名字は一緒じゃが次はは姫君。以前送ってくれた殿方の母上とも姉上とも書いておらん。こりゃどう言う事なんじゃろうか？

最初は本人が送ってきて次は母上、もしくは姉上なんじゃろうか？それらしい内容では無く最初に貰った内容と同じ。

かと言って疑うような返事はしたくはない。最初送ってきた者とどう言う関係なんだ？とか今殿方はどう言う状況なんだ？とか二通目に送ってきた者が来る今年は可能なのか？など送れば送る程に「粋」と言うものから遠ざかって行くような。

今の殿方の状況が本当で、本当に武将様が好きであるのなら手助けしてあげたいし元気になるのであるのなら色紙や切手なんぞの代金は何とも思わん。

しかしひとつ気になるのはお便りの中に「武将様」とも「戦国」とも書いておらん。誰が見ても違和感の内容じゃと言う事。

手当たり次第その文言を送っておるのであれば少し嫌じゃし、そんな事なら武将様は動かんし、こんな風に考えてしまっている自分も嫌になるのでありまする。

はてはてこれはどうしたもんかのぉ。色紙も切手も買うたし書いて送る事は構わんが、、

皆々様はどう思いまするかな？昔はこう言う事をすっと出来たんじゃが時代が変わりあれこれ考える事が多くなりましたな。

本日も皆々様。

よき一日になりまするように。