野良

本日浪速は昼間お天道様が出ておりましたもんで少し暖かく過ごさせて頂きました。各地で雪がたくさん積もっている映像を見ましたが凄まじいのぉ。山沿いの方々はどうぞお気をつけて。ゴエ爺は昨日の夜から城の外で冷やしていた大福を朝食べておりました。ゴエ爺の想定では雪見だいふくみたいになるとの事でしたが石くらいかっちかちでありました。

皆々様いかがお過ごしでありまするかな？

本日戦終わりに武将様は駕籠で帰る事に。乗った瞬間武将様はすぐに思いました。

武将様の一人前の客は野良犬じゃった？

まさかまさか、、今一度くんくんしました。

やはり武将様の前は野良犬が乗っておった。しかも雨に濡れた生乾きの野良犬が。

武将様は慌てて窓を開けたのでありまする。

運転手も武将様に続き窓を開けたのでありまする。

運転手は思うたはずじゃ。野良犬を乗せていた事がばれてしもうたのではないか？と。

ちなみにどこに座っておったんじゃろうか？

色んな方向を向いてくんくんするが常に野良犬が近くに居ます。武将様の膝の上に座らせて野良犬の胸元に顔を押し付けてぐりぐりぐりとしたくらい明確に野良犬を近くに感じる。

まさか、まさか、まさかではありまするが。

まだ後ろ姿しか見えておりませぬが、、

念の為、、

軽く覗き込みましたが犬の運転手ではありませぬでした。

本来城まで乗るのでありまするが到着まで残り五分の場所で武将様は撤退。変な場所で降りて歩いて帰ってきたのでありまする。

降りる際の運転手の言葉に耳を澄ました。見た目は人であるが語尾が「わん」の可能性もある。

ありませぬでした。

外は冷たい冬の香り。春が恋しゅう御座います。

本日も皆々様。

よき一日になりまするように。

そしてよき週末になりまするように。